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令和7年度日本酒学A、日本酒学Bを開講しました

令和7年度の日本酒学A(概論)、日本酒学B(実践)を開講しました。

日本酒学A(概論)は、本学の学部生を対象とした講義で、4月9日(水)から7月30日(水)に開講しました。講義では、「日本酒学」の成り立ちの解説から始まり、日本酒の製造方法に関する科学的基礎知識、日本酒の歴史や文化、酒税制度、日本酒に係る地域創生戦略、フードペアリング、アルコールと脳の関係、日本酒のマナー、ビールなど他の酒類との比較、日本の酒類のグローバル化、海外における日本酒事情など、幅広い分野を網羅した内容が展開されました。講師は、日本酒学センターの教員に加え、学外から招かれた各分野の専門家が担当しました。履修定員350名のところ、2倍近い履修希望がありました。

日本酒学B(実践)は、20歳以上の日本酒学Aの単位取得者を対象とした2日間の集中講義で、本年度は,8月5日(火)、6日(水)に開講しました。
1日目は、日本酒学センターに、新潟県醸造試験場や料理研究家の講師の方々をお招きし、料理とのペアリング、基本味やきき酒に関する基礎的な講義を受けた後、実践としてきき酒に挑戦しました。また、日本酒と料理のペアリングの実習では、日本酒に合う様々な料理を紹介いただき、体験型の学びが行われました。
2日目は、菊水酒造株式会社(新潟県新発田市島潟)のご協力のもと、酒蔵を訪問して講義を実施しました。まず、業務部マネージャーより同社の歩みと取り組みについて講義をいただきました。その後の酒蔵見学では、酒造りの工程や設備について、丁寧で分かりやすい説明をいただきました。午後は、新潟県酒造組合の講師の方々から「日本酒からの地域活性化」と題した講義を受け、その後のディスカッションでは、講師と学生間で活発な議論が行われました。22名の学生が受講しました。

日本酒学C(研究の実践例)は、本年度は休講となっています。

来年2月には、新たに日本酒学D(日本の酒学序論)を開講します。新潟大学日本酒学センターと連携協定を締結している、鹿児島大学農学附属焼酎・発酵学教育研究センター、山梨大学ワイン科学研究センターからも講師を招き、日本産酒類としての日本酒、焼酎、ワインの基本的な造りやマーケットの特徴を学び、比較の視点からそれらを考察できるようになることを目指します。

なお、日本酒学AとBの講義内容につきましては、教育のページをご覧ください。

日本酒学Aの講義の様子

菊水酒造株式会社様での日本酒学Bの講義の様子