令和6年度 日本酒学A、日本酒学B、日本酒学Cを開講しました
令和6年度の日本酒学A(概論)、日本酒学B(実践)、日本酒学C(研究の実践例)を開講しました。
日本酒学A(概論)は、2019年度以来5年ぶりの対面講義となり、4月10日(水)から7月31日(水)に開講しました。講義内容は、「日本酒学」の成り立ちの解説から始まり、日本酒の製造方法に関する科学的基礎知識、日本酒の歴史や文化、酒税制度、日本酒に係る経済学・経営学、日本酒のマナー、フードペアリング、アルコールと脳の関係、ビールなど他の酒類との比較、日本の酒類のグローバル化、海外における日本酒事情など、日本酒に関する幅広い分野を網羅した講義が行われました。講師は、日本酒学センターの教員の他、学外の各分野のエキスパートによるもので、履修定員350名のところ、2倍近い履修希望がありました。
日本酒学B(実践)は、20歳以上の日本酒学Aの単位取得者を対象とした2日間の集中講義で、本年度は,8月6日(火)、7日(水)に開講しました。
1日目は、日本酒学センターに、新潟県醸造試験場や料理研究家の講師の方々をお招きし、きき酒に関する基礎的な講義を受けた後、実践としてきき酒に挑戦しました。また、日本酒と料理のペアリングの講義では、日本酒に合う様々な料理を紹介いただき、体験型の学びが行われました。
2日目は、石本酒造株式会社(新潟県新潟市江南区北山)のご協力のもと、酒蔵を訪問して講義を実施しました。常務取締役と取締役杜氏より同社の歩みと取り組みについて講義をいただいた後、酒蔵見学では酒造りの工程や設備について丁寧な説明をいただきました。午後は、新潟県酒造組合の講師の方々から「日本酒からの地域活性化」と題した講義を受け、その後のディスカッションでは、講師と学生間で活発な議論が行われました。2日間にわたる講義の締めくくりには、新潟清酒学校元校長の平田大六先生から、日本酒の飲酒マナー(酒飲礼儀)について講義をいただきました。14名の学生が受講しました。
日本酒学C(研究の実践例)は、6月12日(水)から7月31日(水)に開講しました。講師は、日本酒学センター所属の特任教員4名と外部講師1名で、日本酒に関する多様な分野の最新研究について講義が行われました。最終講義は「日本酒学を考える」と題し、学生からの質問に5人の講師が答える形式で日本酒学の学びを深めました。定員100名のところ、250名を超える履修希望がありました。
なお、各講義内容につきましては、教育のページをご覧ください。
日本酒学Aの講義の様子
石本酒造株式会社様での日本酒学Bの講義の様子
日本酒学Cの講義の様子