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海外のワイン業界のスペシャリスト達が日本酒学センターを訪問されました

2025年1月29日(水)、日本酒造組合中央会(*)が招聘した海外のワイン業界のスペシャリスト5名が日本酒学センターを訪問されました。
5名はまず初めに、岸保行 副センター長による日本酒学センターの設立の経緯や日本酒学に係る取組、日本酒についての説明を受けられ、その後、平田大 副センター長による展示スペースや実験室等の施設見学ツアーに参加されました。

岸 副センター長による日本酒学センターの説明

また、香りのサンプルを用いて、吟醸香などの日本酒特有の香りやオフフレーバーなどを体験、さらに、原料や発酵条件は同じで酵母だけを変えて発酵させた日本酒の飲み比べをされました。最後には、試飲した日本酒やフードペアリングについて、ワイン業界のエキスパートならではの視点で、様々なディスカッションが交わされました。

香りサンプルの体験の様子

集合写真

日本酒造組合中央会の招聘事業は、ワイン業界の第一線で活躍するプロフェッショナルに対し、日本酒の専門知識を単なる座学にとどまらず、実際に酒蔵を訪れることで深めてもらうことを目的に実施しています。

今回の招聘者は、国際ソムリエ協会の試験・教育委員会の共同ディレクターであるSören Polonius氏、ポルトガルソムリエ協会会長のTiago Paula氏、イギリスのGQフード&ドリンク・アワードでBest Sommelierの経歴を持ち、2024年にはイギリス代表として国際的なソムリエ選手権にも出場したVincenzo Arnese氏、スペインで女性初のマスター・オブ・ワインの資格を取得したAlmudena Alberca氏、そして、2024年度メキシコサケアカデミー優勝者のAlicia Ahuactzi Martinezの5名です。

今回の訪問では日本酒学センターの他、国内の精米施設や、田んぼ等を訪問されました。

Tiago氏より、日本酒学センターについて、「学術的・科学的アプローチが際立ち、日本酒の品質に影響を与える要因に対する深い洞察を得ることができた。このような体系的な研究は、日本酒の国際的な認知度の向上や、より専門的な知識を求めるプロフェッショナルにとって不可欠である。」とお話をいただきました。

※本ニュースは日本酒造組合中央会様のプレスリリースを参照させていただきました。

(*)日本酒造組合中央会の公式ウェブサイトはこちら